記事作成日:2022/08/09

記事更新日:2024/09/02

【総合内科専門医試験】試験直前メッセージ ~合格するための勉強法~<2024年試験にも対応>

 

毎年、高難易度の内容が出題される総合内科専門医試験。合格に向けてどんな対策が必要になるのでしょうか?

2019年に総合内科専門医試験を全領域ハイスコアで合格したDr. 孝志郎が、最も効率的な勉強方法について紹介します。

 

※編集部注:本記事は2022年に実施された第50回総合内科専門医試験への記事となります。

2024年度試験に向けたDr. 孝志郎からのメッセージをYoutubeにて公開していますので、そちらもあわせてご覧いただければ幸いです。

<2024年度>総合内科専門医試験対策【Part1】~一発合格への3つのポイント~

 

Dr. 孝志郎の合格体験による分析結果

 

 

先生が総合内科専門医試験を受験された際、「内科学会が示すベクトルを理解した勉強が重要で、またそれが合否を分けることになる。」と感じられたそうです。

 

- Dr. 孝志郎:
試験対策するにあたり、内科学会が出している二冊の過去問集をチェックしました。
一番初めに解いたときの感想としては「あれ?ちょっと簡単過ぎるのでは?」というものでした。
医師国家試験よりは難しいと思ったものの、国試からそこまで外れていないなと感じたのです。

一方、セルトレもチェックしましたが、これもまたあれ?と思いました。これは逆に結構レベルが高いなと感じたのです。

(中略)

この二つの間が試験のボリュームゾーンになり、そこを埋めるような勉強をしてもらいたいなと思います。

 

こうした事から総合内科専門医試験に対して内科学会が「どのような方向性(ベクトル)」を考えているのかを推測することができます。
また、それに沿った勉強をすることが重要で、それが出来ているかどうかが試験の合否を分けることになると言えるでしょう。

先生が医学書院から出版されているシリーズやリサーチサマライズはこのボリュームゾーンを学習することを考慮して開発されていますので、是非一度ご覧頂ければ幸いです。

 

残り1か月で合格するために必要なこと

リサーチサマライズの中でも詳しく解説していますが、できれば日本内科学会の雑誌を5年分は確認しておきましょう。

先生が受験後に試験内容を分析された際、これらの雑誌に掲載されている範囲から多く出題されていると感じられたそうです。

特に、雑誌に掲載されている5択問題を解いておくのは大前提として、その問題の元ネタや元記事とその解説は読んでおいた方が良いでしょう。

 

- Dr. 孝志郎:
これから一か月で何をしたら良いか分からないと思ったら、皆さまの目の前にある日本内科学会の雑誌をしっかり読むだけでも非常に有効な手段だと言えます。

 

ズバリ!出題される範囲はここ!

どんな試験にもいえることですが、実際にどういった範囲が出題されるのかという情報を得ることがやはり重要となります。

医師国家試験対策の講座を長年ご担当されている孝志郎先生は、過去に国試で出題された問題を事前予想し、見事的中させた経験があります。
厚生労働省が試験に関する情報をほとんど出さないため、国試で問題を当てるのは非常に難しいのですが、出題者委員の先生について徹底的に調査されたことが出題内容の予想的中につながりました。

一方、国試と違い専門医試験は試験合格に必要な情報を日本内科学会が事前に提供しています。このため、学会が発信している情報をしっかりキャッチすることが試験合格につながる重要な要素だといえます。
また、総会の内容もしっかり確認しておくことが重要です。実際に先生が受験された第47回もここから多くが出題されていたそうです。
実際に、先生が教材開発する際もこうした情報に準拠して開発されています。

 

- Dr. 孝志郎:
情報源が明らかなので、そこを素直にやる。これが重要です。

そのために私のリサーチサマライズなどの教材を使っていただければ嬉しいですし、皆さまが合格するにあたりコスパも良いと思います。ぜひ手に取ってみていただければと思います。

 

コンディションは万全に

孝志郎先生自身、総合内科専門医試験は専門医試験の中で最もタフな試験だと感じられているそうです。
動画メッセージの中でも「合格率や受ける人数から考えて、これ以上タフな試験は無いのでは?」とコメントされています。
先生が受験された際、70代以上の方もいらっしゃったそうですが、そうした中で先生が感じられたのは「若い時と違う。大学受験や医師国家試験を受けた頃のようにはいかない。」ということ。

 

- Dr. 孝志郎:
特にメンタル面。Aブロックが終わった時にどっと疲れる。あ、こんなに疲れるんだというくらい疲れます。しかも試験中の時間配分の感覚も(若い頃と比べて)結構崩れているんですよ。

その状態で、Bブロック~Cブロックと進んでいく…。そうした場合、やはり体力が大事なのでコンディションを万全になさってください。

 

昼休みには前ブロックで悩んだ問題の確認がおすすめ

孝志郎先生が医師国家試験の受験生へアドバイスをする際、休み時間中の答え合わせは推奨していません。

一方、総合内科専門医試験においては、前ブロックで悩んだ問題・モヤモヤした問題については、休み時間中に潰しておくことをおすすめされています。

実際に先生が受験されたときに、モヤモヤしたまま試験を進めていくのがかなりキツいと感じたそうです。
また、そうした問題やトピックはブロック間で重複していたものもあったそうで、何か悩んだ問題があった場合はブロック間の休憩時間中、特に昼休み時間中に確認すること。またもし余裕があるならば、その周辺知識もその際に確認しておくと良いでしょう。

 

ラストメッセージ

 

- Dr. 孝志郎:
総合内科専門医試験は本当にタフな試験ですが、一回受かれば皆さんは専門医です。
もちろん五年に一回更新しなければなりませんが、「受かるかな、どうかな」と毎年不安に思うより、取ってしまって維持するにはどうしたらいいのかを悩む方が、やはり僕は前向きかなと考えています。ですので、そうなれるよう皆さまの合格を心から願っております。

 

 

【編集部より】

ドクターズスタディでは、Dr. 孝志郎による分析をもとに開発された「総合内科専門医試験リサーチサマライズ」を公開しております。
本講座では多くの受験者が抱える悩みや不安をヒアリングした内容も反映しておりますので、効率の良い試験対策をすることができます。
また本講座は個別購入も可能です。「頻出重要疾患を集中的に学習したい」「苦手・不安科目を中心に対策をしたい」といった希望をお持ちの方にもおすすめの内容となっております。

 

2024年度総合内科専門医試験対策

 

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